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インデックスファンドは、いつも「平均以上」にいる

私が投資信託を買おうと思った頃には、すでにインデックスファンドが主流になっていた。だが、かつてはアクティブファンドが市場の大半を占めていた時代があったという。その頃のインデックスファンドは、今よりもずっと優秀だったのではないかと思う。トップではないにせよ、かなり上位にランクインしていたはずだ。 なぜか。仮に、株式市場に参加しているのがアクティブファンドだけだったとすると、それらの平均がインデックスになる。つまり、すべてのアクティブファンドがインデックスを上回ることは、構造的にあり得ない。さらに、アクティブファンドは信託報酬が高い分だけパフォーマンスが下がる傾向がある。結果として、インデックスファンドは「平均以上」に位置することになる。 このような理由から、アクティブファンドが全盛だった時代においても、インデックスファンドはかなり良い成績を残していた。私は、今後も同じような現象が起こるのではないかと予想している。 現在、AIを活用した投資が注目を集めている。インデックスを安定的に上回るファンドも登場しており、私自身も一部を投資している。現時点では好成績を収めているため、今後さらに資金が集まり、AI投資が市場の主流になる可能性は高い。 しかし、もし市場のほとんどがAI投資によって構成されるようになれば、その平均がインデックスになる。つまり、AI投資が「平均」になった瞬間、インデックスファンドが再び「平均以上」の存在として注目されることになる。 こうした流れを考えると、今はAI投資に資金を投じているが、いずれどこかのタイミングでインデックスファンドへと切り替える時が来るのだろう。それがいつなのかは分からない。ただ、直感的には、それほど遠くない未来のような気がしている。

AIにすべてを任せる投資──ROBOPROに感じた可能性

これまで、アクティブファンドには投資してこなかった。理由は明確である。信託報酬が高いにもかかわらず、インデックスファンドを上回る成績を出すファンドが少ないからだ。優れたアクティブファンドも存在するのだろうが、個人投資家である自分には、それを見極める術がない。結果として、アクティブファンドは長らく敬遠してきた。 しかし最近、ROBOPROというアクティブファンドに少額ながら投資を始めた。これまでの考えを覆してまで投資した理由は、ROBOPROの運用スタイルに強く惹かれたからである。 ROBOPROの特徴──完全AI運用 ROBOPROの最大の特徴は、資産配分の判断をすべてAIが行う点にある。AIを活用するファンドは他にも存在するが、多くはファンドマネージャーがAIの助言を参考にしながら運用している。つまり、最終的な判断には人間の感情やバイアスが入り込む余地がある。 一方、ROBOPROは人間の判断を一切介さず、AIがすべての運用指図を行う。完全にAI任せである。これは、投資の世界において極めてユニークかつ革新的なアプローチだと感じた。 トランプショックとROBOPROの冷静な対応 投資を始めて間もなく、いわゆる「トランプショック」と呼ばれる関税問題が発生した。市場は大きく動揺し、いくつかのアクティブファンドは株価の下落に耐えきれず、損切りを選択した。人間が判断する以上、未知の状況に恐怖を感じてしまうのは当然のことだ。 そのような中、ROBOPROはむしろ積極的に株式に投資していた。正直なところ、自分はその動きを見て不安を感じていた。しかし結果的に、株価は回復し、ROBOPROは非常に高いパフォーマンスを記録した。 恐れずに割安な株式を買えたのは、感情に左右されないAIだからこそである。この冷静さと合理性には、深く感銘を受けた。そして、さらに資金を追加することにした。 人間の投資家は、もう必要ないのか? ROBOPROの運用を見ていると、AIの優秀さを実感せざるを得ない。もしかすると、これからの相場はAIが主役となり、人間の投資家が稼げる余地はますます狭まっていくのかもしれない。 もちろん、AIにも限界はある。しかし少なくとも、「恐れずに合理的な判断を下す」という点において、AIは人間を凌駕しているように思える。 今後もROBOPROの動向を注視しながら、AI投資の可能...

PayPay詐欺対策:今すぐ見直すべきセキュリティ設定メモ

最近、PayPayに関する詐欺の報告が増加しているようだ。そこで、筆者が実践しているセキュリティ設定について、推奨される項目を以下に記録しておく。 🔔通知設定の確認 まずPayPayアプリを開き、画面右下の「アカウント」にアクセスする。   この画面で「通知設定」を開き、「重要なお知らせ」をオンにしておく。これにより、不正利用や不審なチャージがあった際に、即座にプッシュ通知で把握できるようになる。異変に早期に気づくことは、被害を最小限に抑えるうえで極めて重要である。 🔐端末認証の有効化 次に「アカウント」画面に戻り、「セキュリティとプライバシー」を開く。   ここで「端末の認証を有効にする」をオンにしておくことで、PayPayを起動するたびに端末認証が求められるようになる。 認証方法は端末によって異なるが、筆者の場合は指紋認証を採用している。顔認証を設定しているユーザーであれば、ほとんど意識せずに利用できるだろう。いずれの認証方法であっても、この設定を有効にすることで、第三者による不正利用のリスクを大幅に低減できる。 💳利用限度額の設定 「アカウント」画面に戻り、「支払い可能額の設定」を開いて、各項目を設定する。   筆者は「支払い」「友達に送る」の両方について、1日あたりの利用額を10,000円、1ヶ月あたりの利用額を100,000円に設定している。 このように設定しておけば、毎日スマートフォンを確認していれば、万が一不正利用があっても1万円以内に気づくことができる。仮に気づかなかったとしても、月の被害は10万円以内に抑えられる。10万円は決して少額ではないが、致命的な損失ではないため、妥当なラインと考える。もちろん、各自の経済状況に応じて調整することが望ましい。 🔗外部サービス連携の見直し 「アカウント」画面に戻り、「外部サービス連携」を開く。   ここで、連携した覚えのないサービスや、普段使用していないサービスがあれば「解除する」をタップして連携を解除しておく。 連携先のサービス自体が不正を行う可能性もあるし、サービス提供元が外部からの攻撃を受けるリスクもある。使用していないサービスは、可能な限り解除しておくべきである。 ✅本人確認の確認 万が一被害に遭った場合でも、本人確認...

常に使うが常に正しいとは限らない——古いデジカメとスマホの接続トラブルから考えたこと

「“常に使う”が常に正しいとは限らない」——便利さを追求するあまり、私たちは選択の余地を手放していないだろうか。   古いデジカメとスマホの接続トラブルを通して、そんなことを考えた。 古い道具を使い続けるという選択 今どき、デジカメをUSBでスマホにつなぐなんて、時代遅れと思われるかもしれない。   でも、「ものは大切に使いなさい」と教えられて育った世代としては、古くてもまだ使えるデジカメを買い替えるのは、どこか罪悪感を伴う。できることなら、何とか使い続けたい。 そんな折、GoogleフォトがUSB接続のカメラに対応していることを知った。   ところが、設定を誤ったというより、適当に操作した結果、デジカメの写真をスマホに取り込めなくなってしまった。仕方なく、以前使っていた古いスマホを引っ張り出して、撮影のたびにそれを使って写真を取り込むという不便な日々が続いていた。 原因は“便利なはずの”設定 デジカメをスマホに接続すると、通知領域に「USBデバイスが接続されました」と表示される。   その通知をタップすると、自動起動するアプリを選択できるのだが、ここで「Googleフォトのカメラインポーター」を選ぶべきところを、「MTPホスト」というアプリを選んでしまった。しかも「常に使用する」に設定してしまった。 この「MTPホスト」というアプリ、どうやら私の使っているデジカメとは相性が悪いらしく、写真の取り込みができなくなってしまった。 解決までの試行錯誤 問題の本質は、USB接続時に起動するアプリのデフォルト設定を間違えたこと。   「設定」→「アプリ」から、該当アプリのデフォルト設定を解除できるはずだという曖昧な記憶を頼りに、設定画面を開いてみた。 「最近開いたアプリ」が表示されるので、「〇〇個のアプリをすべて表示」をタップ。   そこから「MTPホスト」を探そうとしたが、見つからない。数日間、ここで行き詰まった。 “見えない”アプリの正体 なぜ見つからなかったのかというと、「MTPホスト」はシステムアプリだったから。   通常のアプリ一覧には表示されないようになっている。 表示させるには、画面右上の「⋮」をタップして「システムアプリを...

証券口座の罠

少し前、証券口座の乗っ取り被害が多発し、話題となった。勝手にログインされ、意図しない銘柄を売却されたり、望まぬ銘柄を購入されたりするという被害だ。報道によれば、購入されたのは中国市場の小型株だったという。 犯人の手口は巧妙だ。まず、自分である銘柄の小型株を仕込む。その後、乗っ取った複数の証券口座を使ってその株を買い上げ、価格を吊り上げる。そして十分に値上がりしたところで、自分の持ち分を売り抜けて利益を確定する。 この手法は、かつて「仕手株」と呼ばれた手口に似ている。仕手株では、株式を買い占めたり偽情報を流したりして、他人に買わせる構図だった。一方今回のケースでは、他人の証券口座を使って直接的に価格を押し上げる点で、より効率的かつ大胆な手法だ。 乗っ取りの方法は、フィッシング詐欺によるログインIDやパスワードの搾取と考えられている。恐ろしい話ではあるが、少し安心した点もある。犯人がこれほど手間をかけた方法を選んだことは、金融機関のセキュリティが強化されている証左でもあるのではないか。 もし証券口座を乗っ取れたなら、そのまま犯人の銀行口座へ送金すればよい、と思ってしまうが、実際にはそれができないよう対策が取られている。同一名義でしか送金できないなどのルールにより、直接的な資金流出は防がれている。 銀行口座の乗っ取りも考えられるが、より厳しいセキュリティ対策が施されているのだろう。だからこそ、証券口座を介しての間接的な手法に至ったのではないか。 こうして考えてみると、銀行や証券会社のセキュリティは、着実に強化されてきたように思える。とはいえ、IDやパスワードの使い回しを避けたり、定期的な変更を行ったり、メールの不審なリンクを開かないなど、個人の対策も不可欠だ。金融機関側の努力とあわせて、私たち利用者の基本的な注意が、被害を未然に防ぐ力となる。

コモディティ投資への姿勢の変化について

以前、コモディティには投資をしないと書いた。だが、最近になってそこそこの量のゴールドをポートフォリオに組み込んだ。 コモディティに投資をしないと決めていた理由は、コモディティが自律的に価値を高めることはないという点にあった。株式は多くの人間が会社の価値向上を目指して努力するため、資産が増える方向へ力がかかっている。会社の価値が高まれば株価も押し上げられる。それはすなわち、株式保有者に利益をもたらすという構造になっている。 債券も同様である。お金を貸すという行為に対し、借り手は利息をつけて返そうと努力する。もちろん、返済不能となるリスクは存在するが、基本的には利息込みで返済しようとする力が働いている点で、資産が増える方向性は株式に近い。 一方で、コモディティは物質でしかない。例えばゴールドにしても、それ自身が価値を高めようとすることはなく、時間が経っても量が増えることはない。ただ所有しているだけに過ぎない。だからこそ、以前は株式や債券のように人間の努力が反映される資産への投資を好んでいた。 市場が不安定な局面では、株価が下落しやすいが、代わりに債券が上昇する傾向が見られた。株式と債券の組み合わせは、かつてはリスクヘッジとして最適だったように思う。だが、インフレが続く現状では債券の価値が目減りしやすい。インフレ率を上回る利回りを得られれば理想的ではあるが、そうなるとリスクが過度に高くなる。 そこで、以前のような債券に代わるリスクヘッジ資産を模索してきた。そして現時点では、ゴールド、ビットコイン、XRPが最適ではないかとの結論に至った。これらの共通点は希少性の高さにある。ゴールドは地球上の埋蔵量が概ね予測可能であり、今後の大量採掘の可能性は低い。供給が制限されているという点で、価格下落の大きな原因を一つ排除できる。 ビットコインとXRPも発行上限が定められており、希少性の面ではゴールドに近い。こうした性質により、株式に対するヘッジ資産として有効であると考えている。 言いたいのは、考え方は柔軟であるべきだということだ。相場環境が不変ならば、投資スタイルを一貫して保てばよい。しかし、現実には相場は常に変化する。今日まで通用してきた手法が、明日からは機能しなくなるかもしれないという危機感は持っておく必要がある。 「相場師語らず」という格言を聞いたことがある。相場師は自らの手法を...

記録よりも記憶を

 大阪万博にブルーインパルスが飛来するとの情報を得た。神戸からも見えるということで、観覧を試みることにした。六甲山の高所であれば十分に見えるとの記述がインターネット上にあったが、そこまで行くには時間を要する。出発まで残された猶予は約30分。そこで、山手に位置する近隣の灘丸山公園に足を運ぶこととした。 公園には10分ほど前に到着したが、既に多くの人々が展望の良い場所で大阪方面を注視していた。私もその一角に加わり、関西空港方面を中心に南の空を見渡したところ、近くにいた人物が「見えた!」と声を上げた。目を凝らしてみると、南の空から一本の白い飛行機雲が現れていた。 その雲を追うように視線を移すと、徐々に機体の姿が明瞭になり、旋回する様子まで確認することができた。貴重な経験であった。山の近くに位置する神戸という土地柄が、この体験を可能にしてくれたのだと思う。 周囲ではスマートフォンで撮影を試みる人が多く見受けられた。私も一瞬撮影を考えたが、思い直してカメラを構えることはなかった。近頃、スマートフォンによる撮影そのものに対する関心が薄れてきている。 私が撮影しなくても、他者によって記録された映像がネット上に投稿されるだろうし、テレビでも取り上げられるはずだ。自分で撮った映像よりも質の高いコンテンツに触れることは容易である。加えて、撮影に集中すれば肉眼での観察が疎かになる可能性がある。それならば、自らの目でその瞬間をしっかりと見ることにこそ価値があると感じた。 かつては、珍しいものに出会った際、写真や動画として記録することで他者と共有し、喜びを分かち合うことが目的であった。だが現在では、わざわざ記録せずともネットを通じて誰でも閲覧できる時代となった。そうした状況下では、記録に注力するよりも、その場でしか得られない実体験こそが、より重要なのではないかと考えるようになった。