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カバードコールETFの流行とその本質

近年、カバードコールETFが急速に人気を集めている。高配当利回りを提供し、毎月分配型の商品も多く、インカムを重視する投資家にとって魅力的に映るからである。特に退職者や安定収入を求める層に支持され、資産流入は急増している。 カバードコール戦略の仕組みは単純である。株式を保有しつつ、その株に対してコールオプションを売却し、プレミアムを収入として得る。これにより横ばい相場や緩やかな下落局面では収益を補強できるが、強い上昇局面では利益が制限される。すなわち、成長の一部を放棄して安定収入を得る戦略である。 では、人気が集まりすぎるとどうなるか。コールオプションを売る人が増えれば供給が増え、理論的にはプレミアムは下がる。しかし現実にはオプション市場は巨大であり、需給よりもボラティリティの水準がプレミアムを決定する要因となる。したがって、ETFの流行が直ちに収益性を損なうわけではない。ただし、戦略は少数派であることに価値があるという直感は正しい。多数派になれば旨味は薄まるのが投資の常である。 効率的市場の観点から見れば、インデックスをそのまま持つか、カバードコールを選ぶかは、リスクとリターンの配分をどう好むかの違いに過ぎない。成長を重視する投資家はインデックスを選び、安定収入を重視する投資家はカバードコールを選ぶ。それは投資家の好みの問題である。 一方で、運用会社の視点も見逃せない。インデックスファンドやETFの信託報酬は低く、引き下げ競争が激しいため利益を確保しにくい。カバードコールETFは仕組みが複雑で付加価値を打ち出せるため、信託報酬は高めに設定されている。投資家が流行に乗るほど、安定的な収益を得るのは運用会社である。 結局のところ、カバードコールETFは投資家にとってはリスクとリターンの選好の問題であり、運用会社にとっては新たな収益源である。インデックスファンドやETFの残高引き下げ競争が激しくなり、利益を確保しにくくなった運用会社が仕掛けているのかも、などと考えるのは考えすぎかもしれない。

カバードコールを買ってみる

相場は気持ちよく上昇を続けているので、少しずつ利食いしながら次のことを考えていくとする。まだしばらく必要はなさそうだが、カバードコールを検討している。 グローバルXが日経平均とS&P500、NASDAQ100のカバードコール指数をトラックするETFを東証に上場させている。 カバードコール戦略は長期投資に向いていると思うが、自分で組成するのは大変だ。自分でするには、日経平均先物を買ってコープオプションを売るという操作を、SQのたびにしなければならないので、とても面倒だし、1単位当たりの投資額が大きすぎる。少し前に、日経平均のカバードコールをトラックするETFがあったが、いつの間にか姿を消していた。 最近、グローバルXが上場させていることを知った。ありがとう、グローバルX。  そのカバードコール戦略だが、これはコールオプションの売りを絡めた取引だ。日経平均カバードコールの場合、日経平均を買って、その価格のコールオプションを売る。 株価が上昇した場合、日経平均は利益を上げるが、コールオプションの売りによって損失が発生する。上昇するのが分かっていれば、コールオプションを売らない方が良いのは当然である。だから株価が上昇したときには、カバードコール戦略のパフォーマンスは悪くなる。  株価が下落するか変わらない場合、SQにはコープオプションの価格がゼロになるので、売った価格の分だけプラスになる。 つまり、上がるときには損で、下げたときか保ち合いのときには、日経平均よりパフォーマンスは良くなる。 そういうわけだから、天井圏に来たかなと思ったあたりで買うのがベストだ。 とかいいながら、とりあえず最小単位だけ買ってみることにした。買わずにシミュレーションするのは良いことだが、身銭を切らなきゃわからないこともある。