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投資は本当に怖いのか──リスクとリターンの再定義

「投資は怖い」と感じる人は多い。株で大損した話を聞けば、誰しも身構えるのは当然だろう。だが、その恐怖の多くは“知らないこと”に起因している。投資はギャンブルではない。リスクとリターンの関係を理解し、適切に管理すれば、投資はむしろ合理的な選択となる。 まず、リスクとは何か。一般には「危険」と捉えられがちだが、実際には「不確実性」や「変動の幅」を意味する。リスクは避けるべきものではなく、設計し、管理する対象である。資産配分や時間分散、目的の明確化によって、リスクはコントロール可能なのだ。 一方、リターンとは「利益」だけを指すものではない。時間軸と目的によって、その意味は変わる。短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、長期的な成長を見据えることで、投資は感情のゲームから知的な営みへと変わる。 ここで注目すべきは、銀行預金の“安全神話”である。多くの人が「預金はノーリスク」と考えるが、それは名目上の話に過ぎない。インフレによって貨幣価値が目減りすれば、実質的な購買力は確実に損なわれる。また、資産を眠らせることで得られたはずのリターンを逃す“機会損失”も見過ごせない。 投資における「ハイリスク・ハイリターン/ローリスク・ローリターン」の関係を理解することは、恐怖を和らげる第一歩である。高いリターンを求めるなら、それなりのリスクを受け入れる必要がある。逆に、安定を求めるなら、リターンは控えめになる。この構造を知ることで、投資は“運任せ”ではなく“選択の連続”であることが見えてくる。 結局のところ、投資の恐怖とは「知らないこと」への不安であり、それを「知ること」への好奇心に変えることができれば、投資は自分の未来を選ぶ行為となる。リスクを知り、リターンを設計する──それこそが、投資に向き合う知的な態度である。

AIに支配される日が来るそうだ

 AIに支配される日はもう数年で来るかもしれない。ChatGPTが登場してから、そんなことを聞く機会が増えたように思う。それはあり得るだろう。しかし、我々が想像できるような「支配」とは違うのではないかと思う。おそらく我々が思いつくことのできないような方法で支配するのではないかと思う。 思いつくことができないだろうと思うものを想像するのは難しいが、例えば我々が自分でやっていると思っていることが、実はAIにそう思わされていただけだとか。 AIに対する規制の必要性が叫ばれているのも、実はAIが仕組んだことであって、すでに完全体になっているAIが、規制の必要性が生じるような雰囲気を作り出して人間に議論をさせている。その目的はAIにとって都合の良い規制で人間を満足させること。 などと想像をしてみたが、本当に支配される日が来るとしたら、こんな想像は遥かに超えていることだろう。

完全自動運転の無人タクシー

 サンフランシスコでは完全自動運転の無人のタクシーが走っている。まだ色々とトラブルはあるそうだ。 例えば、危険を察知して止まるのは良いが、止まったために道が混雑してしまうということはかなりの頻度で起こっているそうだ。 住民はそこそこ迷惑に思っているとのこと。リスクもあって、完全自動運転の無人タクシーが事故を起こすことも考えられる。そういったデメリットがあるにも関わらず、サンフランシスコでほ無人タクシーが走っているそうだ。 それほど遠くない未来には、自動車は人間が運転するものではなくなるだろう。その時代を見据えているからこそ、デメリットを抱えながら完全自動運転のタクシーを認めたのだろう。 未来まで考えた上でのメリットと、現在のデメリットを比較すれば、圧倒的にメリットのほうが大きい。あるいは、将来にもたらされるリターンに比べると、現在のリスクは小さすぎる、ともいえる。 さて、我々はどうだろうか。おそらく未来はこうなるだろうと予測できるのなら、そのためにある程度のデメリットは許容すべきだろう。 守るべきものは守りながら新しいことに挑戦していく精神はを批判する人の言葉は気にせぬよう。

流動性リスク

 流動性とは、大まかに言えば取引のしやすさを指す。「流動性が高い」は、いつでも取引できるという意味とだいたい同じ。 例えば、株式と不動産を比較してみよう。ある特定の不動産を買いたいとしても、所有者が売ってくれなければ買うことはできない。ほしい不動産が売りに出されるのを何年も待つというのは、珍しいことではない。所有している不動産を売却しようと思った場合、まず売り手を探してもらうところから始めなければならない。見つかるかどうかも分からない。 株式の場合、証券取引所が開いていれば、取引は可能だ。大企業であれば、大抵は売り手も買い手もいるから、飼いたいと思えばすぐに買えるし、売りたいと思えばすぐに売れる。 不動産の売買に比べれば、株式は流動性が高い。 株式の中でも流動性は異なる。日経平均採用銘柄など、多くの人が取引をする銘柄は流動性が高い。が、流動性の低いものもある。取引が行われない日があることもある。 ETFはというと、流動性を保つためにマーケットメイカーを定めている銘柄がある。マーケットメイカー制度があれば、いつでも取引ができる。この点は優れている。 流動性リスクとは、流動性が著しく低下する可能性を指す。例えば実物不動産の場合には、常に流動性リスクに晒されていると考えておくべきだろう。すぐに換金したいと思っても中々できないこともある。あまり急ぐと足元を見られて安く手放さなければならない。 株式でも流動性リスクはある。ある企業の業績が著しく悪化したり、あるいは倒産の噂が流れたりすると、株は売り一色になり、買い手不在になりやすい。 一日の出来高をチェックすることで、流動性リスクをある程度は抑えられる。

リスクとリターンの関係

リスクを厳密に定義するのは難しいから、非常に曖昧だが、「資産を失う可能性」くらいに考えることにする。リターンとは期待できる利益のこと。リスクとリターンには正の相関関係があり、これを、「ローリスクローリターン・ハイリスクハイリターン」と表現する。 つまり、リスクを小さくすれば期待できる利益も小さくなり、高いリターンを求めればリスクも大きくなる。 例えば優良企業の発行する債券への投資はローリスクローリターンだ。優良企業だから、デフォルトの可能性は極めて小さい(ローリスク)。リスクが小さければ買いたい人が増えるから価格が上がり、利回りは小さくなる(ローリターン)。 債券であっても、経営が危ない企業の発行するものはデフォルトの可能性が高い(ハイリスク)。だから買い需要が少なく、そのために価格が下がって利回りは上がる(ハイリターン)。 株式は価格の変動が大きいから大損する可能性は高いし、倒産して株価がゼロになる可能性もあるからハイリスクだ。その代わりに何倍にも増えることもあるからハイリターンだ。 一般的に 債券のリスク < 株式のリスク となるから、リターンについても 債券のリターン < 株式のリターン となる。信用取引や証拠金取引などを用いるとレバレッジをかけることができるが、レバレッジが大きくなればリスクもリターンも大きくなる。 例えば、FXでドル円を取引する場合を考えてみよう。FXとはつまり通貨の交換だから、つまり両替だ。ドルと円とを両替するだけなら、それほど大きなリスクはない。 これにレバレッジをかけるからリスクが高くなる。レバレッジをかけるとは、つまり借金して取引しているようなものだから、高くなって当然だ。今は規制がかかっているから無茶な取引はできないが、昔は数百倍のレバレッジをかけることができた。だから大儲けした人もいるが、資産を一瞬で失った人もたくさんいる。取引業者に預けた資金よりも損失が大きくなれば借金を背負うことになるわけだから恐ろしい。 ローリスクローリターン・ハイリスクハイリターンの関係は常に頭に入れておくべきだろう。ローリスクハイリターンとか、ゼロリスクハイリターンなどと派手に書かれた広告を目にすることはあるが、リターンだけ高くてリスクが低いなんてことはまずない。そういう商品をみかけたら疑ってかかるべきだろう。 リスクゼロにしたければ投資しなければ良い...

リスク管理がすべて

将来的に株価が上がりそうな企業を探して投資するたけなら、おそらく誰にでもできるだろう。それだけでそこそこ儲けることはできると思うし、投資経験のある人なら、一度くらいは大儲けしているはずだ。 値上がりしそうなものを買って値下がりしそうなものを売れば良いだけのことで、そんなことは誰でもわかっているのだが、それにも関わらず大損して相場から退場する人が多いのは、一度のミスで致命傷を負うからた。 どんな素晴らしい投資家であっても、予想がすべて当たるなんてことはない。人間は神様ではないのだから未来は分からない。全戦全勝と言っている人がいるとすれば、数回だけ偶然勝ったか、あるいは神様か、それとも嘘をついているかのどれかだろう。 負けることもあるという前提で戦略を練らなければならない。リスク管理というと難しく聞こえるが、負けることを想定して予め対処することだと私は考えている。 リスク管理の方法は色々あり、投資をしている人ならもちろんたくさん知っているだろう。それら。すべて実践すればリスクがなくなるのかというとそうではない。当たり前だが、リスクを取らなければリターンもないわけで、どこまでのリスクを許容するのかを考えるべきだろう。 リスクは避けるべきではなくて管理するべきものだ。