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逆張り長期投資──静かなる構え

市場がざわめくとき、人は「備えよ」と言う。嵐が来るぞ、現金を抱け、リスクを手放せと。けれど私は思う。備えるとは、恐れを抱くことではなく、拾う準備をしておくことではないかと。 価格が崩れ、誰もが目を背けるとき、そこにこそ、静かに光る種がある。逆張りとは、ただ逆らうことではない。市場の感情と構造のズレに耳を澄まし、確信をもって拾う行為だ。 私はこの数日、銀行と保険の株を少しだけ拾った。もともと目をつけていた銘柄たちが、嵐の中で手の届くところに降りてきた。それは偶然ではない。買いたいものを、あらかじめ心に置いていたからだ。 急落は、恐怖の顔をしてやってくる。だがその裏には、静かな贈り物がある。それを受け取れるかどうかは、日々の構えにかかっている。 逆張り長期投資とは、構造と時間に支えられた、静かな勇気のかたち。市場の悲鳴に耳を塞ぐのではなく、その奥にある真実に、そっと手を伸ばすこと。 備えるとは、 買いたい銘柄を知っていること。 逆張りとは、その銘柄に、恐れず手を伸ばせること。長期とは、その手を、離さずにいられること。

下げたら買い向かう

 こんなに下げたら、もちろん買い向かうずにはいられない。買い向かうときには少額ずつが基本だ。 買った直後に上昇に転じるかもしれないし、まだずっと下げ続けるかもしれない。それでも資金が底をつかないような買い方をすべきだろう。 幸い、今は数千円とか数万円で買うことができるから、ごく少額ずつ毎日買っていくというスタンスでいこう。 と、書いてみたが、これは長期投資の話。 これだけ下げたら、短期の買いは、さっさと損切りすべきだ。先日買ったJ-REATは、もう売り払った。

買い続けられるように

 FRBはまだ利上げをするだろうし、利上げが一息ついても利下げに転じるのは随分と先だろう。来年か再来年になるかもしれない。 インフレが一服するまでは、引き締めが続くわけだが、その間、景気は悪化し、株価は下げていくと考えるのが妥当だ。だから、その間、買い続けようと思う。 ちょっと下げたから多くの資金で買い向かうのはあまり良いことではない。偶然それで勝てることもあるだろうが、確率はとても低い。 下げているのは事実だから買って行くのだけど、いつまで下げるのかは分からない。数年先まで下げ続けることも視野に入れて資金を管理していくべきだろう。 相場格言に、 相場の金と凧の糸は出し切るな とある。大きな利益を狙って資金を全額投資するのではなく、常に余裕資金を持っておくことは、最も大事なことの一つだ。 もしかすると十年くらい下げ続けるかもしれない。それでも買い続けられるような資金管理をしていけば、いつか上昇に転じるのだから、そのときに一気に逆張りの芽が吹くはずだ。

下げてきたら買うのが逆張り

 相場は順調に下げている。こんなときにこそ買うべきだろう。底値で買うことができれば良いが、底値がいくらなのかは人間には分からない。後になってから「あの時が底だった」と知ることはできるが、今が底なのかどうがは分からない。 だから下げたのなら少しずつ買うのが基本だ。相場格言に「二度に買うべし、二度に売るべし」とあるが、二度と言わず何度にも分けて買うほうがよい。多くても数十万ずつ買っていくくらいが良いだろう。手数料を払う必要もないからちょうど良い。 昨日と今日は少しずつ買った。今晩の米国市場も少し買おうかと思う。