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ダマテンって言うのね

ずいぶん昔、零細企業で働いていたときのことだ。まだ私は投資に関わってはいなくて、社長が自宅にトレーディングルームを作っていた。今から思うと、ものすごいお金をかけてたんだろうなぁ。 バソコンを2画面にするとか、専用回線を引くとかで、社長の家にはよく呼ばれたのだが、ときどき証券会社の営業マンが来ていた。 営業マンがひたすら頭を下げてハンコをもらうという光景を何度か見たように思う。間違えて取引してしまったことに対して謝罪していたようだ。社長が怒るのは当たり前で、しかし優しい社長は、最後にはハンコを押してやっていた。 間違えたのではなく、ダマテンという行為だそうだ。黙って転用するということらしいが、つまり勝手に買ったり売ったりして売買のノルマを果たすというやり方だ。営業マンが勝手に売買しないようにハンコをもらわなければならない制度があるわけだが、営業マンはひたすら頭を下げてハンコをもらう、そういうことをしていたんだろう。電話での聞き間違いと言ってみたり、とぼけてみたり、いろんな手口でハンコをもらいにくる。 ミスの多い営業マンだなぁと当時は思っていたのだが、最近ネットを見ていて違うことが分かってきた。そんなことをしなきゃならないなんて、当時の営業マンは大変だったんだろうなぁ。

この時代に生まれたかった

 投資しやすい時代になったとつくづく思う。 まず、情報が入手しやすい。当たり前のことだが、情報が正しいのかどうかというのは自分で判断しなければならないわけだから、情報量が多いから良いというものでもない。しかし、少ないよりは多いほうが良い。 私が相場に関わり始めたときには、情報を得るにはずいぶん長いお金がかかったように思う。現在の株価を知ろうと思ったら、証券会社に電話をして聞かなければならない。証券会社の窓口まで行けばリアルタイムの動きを知ることはできるが、それには営業マン者に付き合ってもらわないといけないから、なんとなく借りがあるように思ってしまう。だから、営業マンから勧められたら、なんとなく買わなければならない圧力のようなものを感じたり、必要もないのに売買して手数料を落としてあげたりと、そんなことをしていたように思う。 色々勉強しようと思っても、インターネットみたいな高価なものを使えるほどではなかった。今では月々数千円で常時接続できるが、当時は数万円で常時接続できるサービスがやっと 今はネットで情報を見放題だ。データもダウンロードし放題。 売買手数料もずいぶん安くなっきた。少額の取引しかしない私は、長いこと手数料を支払っていない。商品も増えてきた。ETFが充実しているのはありがたいことだなぁと常々思う。信託報酬も安くなってきているし。 今の時代に生まれていれば、ずいぶん違っていたんだろうなぁと思う。 しかしアレか、怪しい商品もたくさんあるから、今の時代から投資を始めていたら、すぐに騙されていたかもなぁ…