投資信託の安全性
怪しいファンドはいつの時代でもあるように思う。多分詐欺だろうなと思うものは、しばらくしてからニュースになる。ある友人が、農作物に投資するファンドの勧誘を受けたそうだ。最小金額があまり高くなかったから、ダメ元でやってみようかと思っていたら、そのファンドが破綻したことをニュースで知ったとか。 最初から騙すつもりのファンドもあるだろうが、運用がうまくいかなくなって破綻するものもあるだろうから、破綻したファンドがすべて悪質だとも言えない。投資にはリスクがつきものだから仕方ない。 悪質なものの仕組みは難しくない。例えば1口10万円に設定する。利回りは12%にしておこう。1口買えば、毎月1,000円もらえる。 募集してお客さんからお金を集めたら、集めたお金の中から分配金支払っていく。しばらくそれを続けていれば信用を得られるだろう。最初は10万円しか投資していなかったお客さんが、もしかしたら1,000万円くらい投資しえくれるかもしれない。 毎月分配金は払っていかなければならないから資産は減っていくが、ゼロになる前に新たに募集してお金を集める。それが可能な限り続けていくことができる。もちろん永遠に続けられるわけではなくて、資金が回らなくなると破綻ということになる。 預かったお金を運用などしなくて良い。ずさんな会計で使途不明金が増えると破綻が早くなるだけのこと。農作物、不動産、医療機器など、もっともらしい理由をつけてお金を集めさえすれば良いわけだ。 投資したファンドが怪しいものだったらどうしようか。預けたお金が運用されずに、いつの間にかなくなっていたらどうしようか。投資信託はその心配がない。ルールがかなり厳しく定められているから、まず大丈夫だろう。 投資信託に関わる会社は販売会社、運用会社、信託銀行の3つ。普通は証券会社や銀行に口座を開設して投資信託を買うことになるが、この証券会社や銀行が販売会社だ。預けた資金をどうやって運用するのかを決めるのが運用会社だ。うまく増やしてくれるかどうかは、運用会社次第とも言える。実際に資産を保管しているのが信託銀行だ。 こんな仕組みになっているから、例えば証券会社が倒産しても、自分の資産がなくなるわけではない。あくまでも販売の窓口に過ぎないのだから。 運用会社は運用指図をする会社だから、ここに自分の資産があるわけではない。もしもここが倒産したとしても...