調整という言葉は

 「調整」という言葉がよく使われる。本来あるべき状態に向かうことを指す言葉だと教えられた。例えば、「値幅調整」や「株価調整」は、本来あるべき株価に向かって変動することを指すそうだ。情緒絵トレンドに乗っていると、相場の勢いによって適正価格を超えて上がりすぎることがあり、その状態から適正価格へ向かって下げることを調整と呼ぶと、こんなふうに言われたことがある。

「スピード調整」や「時間調整」という言葉は、変化が早すぎた場合に、時間の帳尻を合わせるために待つというような意味で用いられるそうだ。例えば、上昇が早すぎた場合、本来あるべき上昇スピードに合わせるため、一時的に保ち合いになるような状態を指す。

上昇してきた状態から一時的に上昇をやめたとき「この局面は値幅調整ではなく時間調整だ」と言うときには、これから大きく下げるのではなく、一時的に持ち合い相場になるという意味で用いられる。

「調整」という言葉にはこういった意味が込められているようで、超初心者の頃に、そのまま受け入れていた。つまり、長年相場に関わっていれば、本来あるべき姿が分かってくるのだろうと。

そんなことはないわけで、例えば適正価格が分かっていて、その価格に向かって株価が動くのなら、誰でも儲けられるはずだ。

「調整」という言葉は、一時的に下げる、あるいは上昇トレンドが止まるというような意味くらいしかないと思っておいたほうが良さそうだ。「調整局面に入りました」は、「そろそろ上昇も止まりそう」あるいは、「下げてきたね」くらいの意味で捉えておこう。

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