AIが進歩しても仕事はなくならない

 AIが進歩することを危惧する声が大きくなってきているようだが、あまり気にする必要もないと思う。

昔、ある工場で日雇いのバイトをしたことがある。スチールラックか何かの塗装工場だったと記憶している。仕事の内容は簡単だ。塗装すべきものをレーンにセットする。そうすると機械がきれいにに塗装してくれるので、機械から出てきた製品を検品して梱包する。これだけの仕事だ。それだけなのに時給はそこそこ良かった。

塗装という仕事は、かつては人間がやっていたのだろうが、機械ができるようになった。人間に仕事がなくなったわけではなく、誰でもできるような仕事に置き換わった。塗装という作業はとても難しい。ペンキで壁を塗ったことのある人なら分かるだろう。あるいは、プラモデルをしたことのある人も分かるだろう。経験が必要だ。が、機械に部品をセットするだけなら誰にでもできる。だから日雇いのバイトとして成立している。

AIが進歩してくれば、恐らく同じようなことが違う分野で起こるのではないかと思う。想像はできないが、例えばプログラミングはAIがやってくれるのだから、ソフトウェア開発会社や弁護士事務所で日雇いのバイトが募集されるようになりそうだ。

今までは、特殊な技術や知識が必要であった仕事をAIがするようになり、人間にしかできない仕事は、人間なら誰にでもできるようになる。賃金の格差はなくなって、いずれ貧富の差もなくなる。そういう世界に、いずれはなるのだろう。

コンピュータが登場したばかりのときに、今のように誰もがスマホを持っている時代を想像できただろうか。我々が想像するよりも遥かに早く技術は進歩していくと思う。

明日、急に世界が変わっているということはないだろうが、私の生きているうちには、必ず目に見える変化はあるだろうし、もしかすると来年くらいには大きく変わっているかも知れない。

子育てもそろそろ抜本的に考え直すべきだろう。

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