味という言葉について
将棋のテレビ番組をたまに見る。わざわざ見るほど将棋好きではないが、テレビをつけたときに放送していれば見てしまう。棋譜を見ただけで面白いと思えるほど上手くはなくて、解説を聞かなければどこが見どころなのかも分からないくらいの強さだが、まあ、見ていると面白い。
「味の良い一手」という言葉を聞くことがある。味が良いというのはどういう意味かと色んな人に聞いてみたところ、センスがあるとか、面白みがあるとか、後になってから効果が現れてくるとか、そういう答えが返ってきた。
そんなことを思い出しながら拝読をしているときに、「味気なく思し召し」や「心根を味わい」など、元の理には「味」という言葉が結構出てくるなぁと。
元の理を読む限りは、味という言葉は性質や性格、特徴をなどの意味で用いられているように思う。親神様がその性質を見極められ、道具として使われたと言うことであろう。
味がこのような意味で使われているとして、それによって生じるのが「におい」であると考えれば、「においがけ」という言葉についても意味を考え直す必要があるのだろう。