オオカナダモは屋外でも越冬できた
オオカナダモは勝手に増える。庭に作った池で大増殖していた。神戸でこれくらい増えるのだから、もう少し暖かい地域ならもっと増えるのだろう。
冬の間も何も対処せずにそのままにしておいたが、枯れることもなく越冬した。寒い日は表面に1〜2センチくらいの暑さの氷ができたが、底まで凍ることはなかった。よく色んなところに「凍らなければ越冬できます」と書かれているのはこういう意味なのだろう。
ちなみにこのオオカナダモは買ってきたものではなく、エビを買ったときにおまけでついてきたものだ。メルカリだったかペイペイフリマだったかヤフオクだったか忘れたが、ミナミヌマエビを買ったときに、おまけで1本入れてくれていたものが勝手に増えた。小さい方の池はオオカナダモでいっぱいだ。よく増えるとは聞いていたが、こんなに何もせずに増えるとは。
オオカナダモは「アナカリス」とも呼ばれる。我々おっさんの年代はオオカナダモの方がしっくりくる。
そう言えば中学校の理科の時間に、原形質流動の観察に用いたのを思い出した。教科書にも載っていたように思う。
「カナダ」という言葉が入っているからカナダから持ち込まれたのかと思ったら関係ないそうだ。北米原産の「カナダモ」に似ていて葉っぱがやや大きいからオオカナダモというそうだ。カナダモはカナダにも自生しているが、オオカナダモは南米原産なのでカナダとは何ら関係がない。
南米からやってきてオオカナダモだが、日本の気候がちょうど良かったのだろう、大繁殖して問題になることもある。庭での増え方を見ていると、そりゃそうだと思う。おかげで、クロモという水草が生存競争に負けて、数が激減したとか。オオカナダモに限ったことではないが、外来種は野に放ってはいけない。
昨年、オオカナダモが花を咲かせた。実ができて種子ができるのかと思ったが、日本ではできないそうだ。オオカナダモは雌雄異株で、日本で繁殖しているものはことごとく雄株だそうだ。交配せずにこれだけ増えたということは、もしかすると日本国内にあるオオカナダモはすべて同じ遺伝子を持つのかもしれない。
と色々書いてみたが、言いたかったのは、オオカナダモは神戸の平地なら、何もせずに越冬できるということ。