板寄せ方式で買う
特に急いでいないのなら、買うときにも売るときにも板寄せ方式で注文を出すことにしている。具体的には寄付、前引け、後場寄り、大引けで約定させる。その理由は、スプレッドが発生しないからだ。
スプレッドとは買い気配と売り気配の差を指す。例えば売り気配が100円、買い気配が90円ならスプレッドは10円となる。
ザラ場ではスプレッドが発生している。ETFの中には流動性が低いものやマーケットメイキングのないものもあり、これらはタイミングによってスプレッドが大きくなることもある。
スプレッドは無駄でしかない。例えば売り気配が100円で買い気配が90円のときに買ったとすると、取得価格は100円だが、買った瞬間に評価額は90円となる。
板寄せ方式なら一本値で取引が成立するからこの無駄は発生しない。実際には売り気配と買い気配の真ん中で約定するというわけでははないが、人生で約定する回数がどれくらいなのかと考えれば、統計的に扱うには十分すぎる。
セコいとか言われそうだが、こういう細かいことの積み重ねが大事だ。0コンマ数%の信託報酬をケチってパフォーマンスを上げようとしているのだから、これくらいセコいのがちょうどよいと私は思う。