何から何まで
逸話篇には日々の通り方が具体的に書かれていて分かりやすい。
わざわざ電気屋街へ行って機器を購入し、わざわざ詰所までやってきて設定をして帰って行った。「何から何まで」だ。だから彼は神様から好かれているのだろう。
以前に大教会のネットワーク環境を整備したときのことだが、その作業をしている時に、たまたまそこにいた会計の先生が声をかけてくださった。そして、機器の代金を大教会に請求するようにと言ってくださった。それに甘えて代金を請求した自分を恥ずかしく思う。一度は断ったのだが…、という言い訳は通らないだろう。
教えを頭にいれるのは大学受験の英単語を覚えるよりも遥かに簡単なのだが、それを常々実行するのは難しいと、いつも思う。
四六 何から何まで一昨日、ある青年が詰所に無線LANのアクセスポイントを設置してくれた。おかげでWi-Fiの電波の届く範囲が広がって便利になった。
ある日、信者が大きな魚をお供えした。お供えがすんでから、秀司が、増井りんに、「それを料理するように。」と、言い付けた。りんは、出刃をさがしたが、どうしても見付からない。すると、秀司は、「おりんさん、出刃かいな。台所に大きな菜刀があるやろ。あれで料理しておくれ。」 と言った。出刃はなかったのである。
りんは、余りのことと思ったので、ある日お暇を願うて、河内へもどった。ちょうど、その日は、八尾のお逮夜であったので、早速、八尾へ出かけて、出刃庖丁と薄い刺身庖丁と鋏など、一揃い買うて来て、お屋敷へ帰り、お土産に差し上げた。秀司もまつゑも大層喜んで、秀司は、「こんな結構なもの、お祖母様に見せる。一しょにおいで。」 と促した。
教祖にお目にかかって、留守にしたお礼を、申し上げると、教祖は、それをお頂きになって、
「おりんさん、何から何まで、気を付けてくれたのやなあ。有難いなあ。」
と、仰せになって、お喜び下された。りんは、余りの勿体なさに、畳に額をすり付けて、むせび泣いた、という。
わざわざ電気屋街へ行って機器を購入し、わざわざ詰所までやってきて設定をして帰って行った。「何から何まで」だ。だから彼は神様から好かれているのだろう。
以前に大教会のネットワーク環境を整備したときのことだが、その作業をしている時に、たまたまそこにいた会計の先生が声をかけてくださった。そして、機器の代金を大教会に請求するようにと言ってくださった。それに甘えて代金を請求した自分を恥ずかしく思う。一度は断ったのだが…、という言い訳は通らないだろう。
教えを頭にいれるのは大学受験の英単語を覚えるよりも遥かに簡単なのだが、それを常々実行するのは難しいと、いつも思う。