根のある花は遅なる

まじめに布教をしようと決めてから、もう一年くらい経つ。たった一年だ。初席者もできず、おたすけ先も一件か二件くらいなものである。これが仕事なら大変なことだ。会社で一年も働いていてなにの実績も出ないのなら、クビになるか、あるいはもう出世はできないだろう。しかし、それは世上のこと。神様は時間がかかるものだといつも仰る。明治二十四年十一月一日のおさしづに、
多く事情に世上の理、めん/\一人幾重の事情に、長くは先の楽しみ、短いは楽しみ無し。これ俄かに咲く花は、切って来て床へ挿してあるも同じ事。これはのじの無いものである。さあ/\これ根のある花は遅なる。なれども年々咲く。又枝に枝が栄える。根も踏ん張る。こゝの道理をよう思やんしてみよ。
すぐに結果が現れたのなら、それは「切って来て床へ指してある」のと同じだと仰る。土に根が生えている生えているわけではないのだから、美しいのはその時だけですぐに枯れてしまう。根のある花を咲かせるには、育つまで待たなければならないのだから時間がかかる。

神様がこう仰るのだから、あせらずにコツコツ布教に歩かせてもらおう。

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