トレンドラインがきれい
きれいな円高トレンドだ。トレンドラインは、上げているときは安値同士を結び、下げているときには高値同士を結ぶのが基本だ。
直線で結んだだけのトレンドラインが相場に影響を与えることは理論的におかしいと言う人もいる。金融の世界は複利で計算すべきだろうから、直線ではなく指数関数にすべきとか、あるいはチャートの縦軸を対数目盛にするべきとか、色々と考え方はあるだろう。が、実際にトレンドラインというものが支持線や抵抗線になるのだから仕方がない。チャートを見れば、理論的根拠があるかないかは分からなくても、トレンドラインで上値が抑えられているのか分かる。
このチャートは松井証券の日本株アプリのドル円チャートだ。①の高値と②の高値とを直線で結んであるのだが、結んだのは②の高値が確認された時点だ。その後、このトレンドラインが上値抵抗線になっている。このトレンドラインを上に抜けたときに相場が変化しやすい。
相場が変化するタイミングでポジションを見直すことは必要だ。レバレッジをかけて短期売買しているのなら、そのタイミングでポジションを閉じたり、新たにポジションを持ったりするし、長期投資ならそのタイミングでリバランスすると効果が高まりやすい。
まだ円高トレンドはしばらく続くと思うが、その予想が当たるかどうかは分からないのだから、チャートを見ながら次の手を考えておこうかと。