ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析
株価、為替、債券価格などを分析する方法はいろいろあるが、それらはファンダメンタルズ分析とテクニカル分析に分けられる。
ファンダメンタルズ分析とは、価格形成の基礎になっているものを分析して現在の価格がどれくらいの水準にあるのかを分析する方法を指す。例えば、ある企業の株価を分析するときにその企業の財務状態や収益構造を調べるのはファンダメンタルズ分析だ。
テクニカル分析とは、過去の取引を元に分析すること。多くの場合には価格の情報のみを分析する。チャート分析はテクニカル分析の一つだ。
たいていの分析はファンダメンタルズ分析かテクニカル分析かのどちらかに分類される。
最近は円安傾向が続いていて、これは日米の金利差によるものだ。アメリカの雇用統計を見れば景気は強く、また物価も上昇しているからFRBはまだ利上げを続けるだろう。それなら金利差がさらに開くから円安傾向が続くだろう。これはファンダメンタルズ分析。
ダウもS&P500も3日連続で大幅な下げを見せているから、そろそろ反発するだろう。これは値動きしか見ていないのでテクニカル分析。
株式投資はファンダメンタルズ、FXはテクニカルと言われることもあるし、長期はファンダメンタルズ短期はテクニカルなどもいわれることもあるが、どちらも使えば良い。
例えば株式投資をする場合、長期的に保有するべきかどうかを判断するのにはファンダメンタルズ分析を行うべきだろう。買うと決めた場合、あるいは売ると決めた場合、そのタイミングを決めるためにチャートを見てテクニカル分析を行うというのは良い方法だ。