住宅ローンは固定金利に借り換える
日銀が異次元緩和政策を転換するという情報が流れている。すぐに引き締めに入るとは考えにくいが、永遠に緩和し続けるわけには行かないのだから、引き締めの準備を始めてもおかしいことではない。
いつか利上げはある。例えば30年後の金利が今と同じということは、可能性はゼロではないがずいぶんと低いだろう。
大きな借り入れがなければゆっくりと状況を中止していればよい。問題は変動金利で借り入れている人だ。おそらく普通の人にとって最大の借り入れが住宅ローンだろう。変動金利で借り入れている人にとって利上げという言葉はとても恐ろしい。
いつ頃利上げがあって、どれくらいの金利になるのか、こう聞かれることがあるのだが、そんなことは誰にも分からない。今のうちに固定金利に借り換えたほうが良いかどうかと聞かれても、どう答えることもできないのだが、あえて言うのなら、心配なら借り換えたほうが良いということくらいだ。
固定金利は変動金利に比べて金利が高い。が、滞納しなければ、将来支払う利息が増えることはない。メリットとデメリットはこれだけだ。
固定金利への借り換えは保険をかけるようなものだ。借り換えたけども、完済するまでに利上げが行われなかったとしたら、ちょっと損した気持ちになるかもしれない。しかし、念の為に保険料を支払っただけと思っておけば良い。自動車保険をかけたのに、一度も保険を使わなかったからと言って、損した気分になる人はいないだろう。
利上げのニュースに怯えて、胃の痛い思いをしながら毎日を送るよりは、支払う金額が少し増えるだけで、気分よく毎日を送るほうが良いと思う。
とりあえず借り換えのシミュレーションだけはやっておこう。月々の返済金額がこれくらいしか増えないのなら借り換えてしまおう、という気持ちになるかもしれない。