旧NISAのロールオーバーで税金対策

 旧NISAで保有している銘柄は期限があるので、いつか新NISAに組み替えなければならないわけだが、松井証券のクロス取引を使えば、少しだけ税金対策ができる。

クロス取引では、現在価格の上下7%で取引できる。その価格をこちらで指定できるのが素晴らしい点だ。 

最終的には、旧NISAで保有している株数を売却して新NISAで買えばよいわけだが、一旦、特定口座で保有すると、見かけ上の損失を発生させることができる。

まず、旧NISAで保有している株式を、クロス取引で売却する。このとき、第二注文は特定口座での買い、価格は取引できる価格の上限に設定する。つまり、現在価格の7%上の価格で売買をする。旧NISA口座からの売却に関しては、いくらで売っても税金はかからないから、できるだけ高い価格で売れば良いし、特定口座は税金がかかるから、できるだけ高く買って安く売るほうが損失は大きくなる。

次に、特定口座で買った株式を、クロス取引で売却する。第二注文は新NISAでの買い、価格は取引できる価格の下限に設定する。

特定口座だけを見れば、現在価格より7%高い価格で買って7%安い価格で売ることになるから、14%の損失を発生されることができる。旧NISAの保有銘柄を、同じ価格で2回クロス取引しているだけだから、実際には損失は発生していないが、譲渡損失が発生するから、配当金などの利益を相殺できる。個人にとっては少しだけ嬉しい。しかし、NISA枠は毎年増えていくのだから、積もり重なればそこそこの金額になってくるのでは?

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