来年は天井か
干支のアノマリーをよく聞く季節になってきた。
子 繁盛
丑 つまずく
寅 千里を走る
卯 跳ねる
辰巳 天井
午 尻下がり
未 辛抱
申酉 騒ぐ
戌 笑い
亥 固まる
卯年の今年はずいぶんいと跳ねてくれた。来年は辰年だから、そろそろ天井を意識した方が良いのだろうか、などと思う。
以前は、アノマリーなど信じていなかったのだが、もしかしたら大事なことなのかもしれないと、最近になって思うようになった。統計を取ったわけではないから何とも言えないが、周期は存在すると思う。
ここ最近はコンピュータが相場に立つようになっているそうだが、それでも相場の中心は人間だろうし、コンピュータが参考にする過去のデータは人間の取引だ。人間の記憶に残っているものが相場に影響を与えるのなら、記憶から消えていくことで周期が形成されるように思う。
例えば、私はバブルの時期には相場に立っていない。相場に入ったのはITバブルのころだ。そしてデフレを経験し、リーマンショックを経験した。机上で学んだことと自分で体験したこととの違いは大きい。
常に相場には新しく人が入ってくるわけだから、おそらく多くの人が同じ失敗を経験するか経験しそうになり、そういったことで相場の周期が形成されていくのだろう。
バブルを経験した世代が相場を離れていくから、再びバブルは起こるのだろうし、大暴落を経験した世代が相場を離れていくから、再び大暴落は起こるのだろう。
賢者は歴史に学ぶという言葉は知っているが、言葉しか知らないようにも思う。アノマリーにも正しいものとそうでないものとはあるだろうから100%信用することはまずないとはしても、相場に立った人たちの経験が蓄積されているものと考えれば、頭の片隅に置いておいても良いようには思う。