レバレッジ取引は避ける
最近知り合った人が「先物は恐ろしい」と教えてくれた。先物で大損した人に過去にも出会ったことがあるのだが、しかしそういう人によく出会う。「見るも因縁」かと。
レバレッジをかけた取引は絶対にやらないと以前から決めているが、最近の相場を見ていると、ドル円くらいならFXで取引しても大丈夫か、などと思っていたところに彼に出会った。神様が止めてくださっているのかと。
レバレッジをかけることで資金を効率よく活用できる、などと言うが、分かりやすく言えば借りたお金で取引をしているわけだ。必ず利益が出るというのなら借りられるだけ借りて取引すればよいが、相場は何が起こるかわからないのだから、返せなくなる可能性がある限りは借りるべきではないだろう。
そんなことを思うので、レバレッジ取引は長い間していない。具体的には、
- 株式の信用取引
- 株価指数先物とオプション
- 商品先物
- FX
- CFD
- ブルベアファンド
は取引しないことにしている。ブルベアファンドは、どちらかというと儲けにくいという理由のほうが大きいが、レバレッジをかけて取引しているから、ついでにここに書いておいた。
人のものかりたるならばりかいるではやくへんさいれゑをゆうなり(人の物借りたるならば利が要るで早く返済礼を言うなり)
とある。早く返して利息を支払い、礼を言うのなら借りても良いと解釈できなくはないが、借りるべきではないという意味で神様がおっしゃっている可能性を考えれば、やはりレバレッジ取引はすべきではないだろう。
などと教理を持ち出してみたが、正直なところ、レバレッジ取引は片手間にするものではない。副業でやるにはリスクが高すぎる。専業のトレーダーにでもなれば高いレバレッジをかけたほうが効率よく運用できるとは思うが、そうでないならすべきではない。一度の事故ですべてを失う可能性がある。
リスクに対して臆病になるくらいがちょうど良い。積極的に増やすことよりも、減らさないことのほうが考えていきたい。そもそも投資する目的がインフレ対策であって、つまり資産を減らさないことなのだから、できるだけリスクは抑える方向で考えていきたい。