救かるよ
高見庄蔵先生と言えばロンドン布教へ行かれたことがあまりにも有名で、それ以外の話はあまり聞かないが、あるとき、先生に救けていただいたという人の話を聞いたことがあるので、忘れぬようにここへ書いておこうと思う。
その方は、お母さんの病気をたすけてもらいたいと思い、庄蔵先生に相談をした。一通り話を聞いた後、先生は一言、「救かるよ」と仰った。その方は、その一言でたすけてもらえると確信したそうだ。母を救けてもらえるのなら何かさせてもらおうと思い、御恩報じの道に入られたそうだ。
師匠から仕込まれたことを思い出した。
おたすけに行ったら、「必ず救けていただけますから心配しないでください」と最初に言いなさい。
確かにそうだな。